通訳ガイドのデビューレビュー(JGR 相澤 誠)

全国通訳案内士(英語)
JGR 相澤 誠(Makoto)

1回やったら辞められないほど、楽しく厳しく魅力的な仕事が、「通訳ガイド」!!

私の通訳ガイドデビューは、2018年1月中旬・都内観光午後半日バスツアーでした。この日までに、早朝のピックアップ業務を60回以上+先輩のツアーに研修として試乗させていただきアドバイスや励ましのお言葉から勇気づけられていたにも関わらず、とっても緊張と不安感いっぱいで迎えました。とはいえ、同僚や先輩方の話を聞く中では本当に恵まれた環境だったので、今でも多くのお力添えに感謝の気持ちは募るばかりです。

2017年2月、全国通訳案内士試験合格後、通訳案内士団体が開催している「新人研修会」に参加したのが幸運の始まりでした。受験生の頃から、内容が分かりやすくとても人間味を感じる好印象で著作を通してお世話になっていた私がリスペクトする通訳ガイドの先輩が、「この仕事は、3日やったら辞められない」と仰っていたのを覚えています。正直、当時は、またまた~と思っておりましたが ^^

2018年1月、「相澤さんが、通訳ガイドデビューした時のことを一言で表現すると?」と質問を受けたら、「1回やったら辞められないほど、楽しく厳しく魅力的な仕事が、『通訳ガイド!!』」と答えます。これは決して冗談ではなく真剣な感想。だからこそ、その後200本以上のツアーも、毎回がフレッシュで、チャレンジング&エキサイティングでもあり、笑いあり、感動や悔しさから涙あり(一人でね)、もっともっと素敵なガイドになってお客様や関係者の方々のお役に立ち恩返しできるよう精進しよう!という気持ちが好循環を生み、目の前のツアーを大切に邁進できたのだと思います。

コロナ禍、長期間にわたり通訳ガイド業務ができなくても、必ず復活する時がくると信じて「今・ここで出来ること」を考えて実行し、「現役通訳ガイドと一緒に、全国通訳案内士試験にチャレンジしませんか?」立ち上げにつながったのは、この「生まれて初めての通訳ガイドデビュー」があったからこそと言っても過言ではありません。

ちなみにデビュー前日は、昼過ぎから雪が降り始めて当日の朝はなんと23cmの積雪!!「まじか~、催行されるのかなぁ…?あっ、その前にピックアップ業務どうなるんだろう?」といったバタバタ感から少し早めの5時起きで準備。最寄り駅まで自転車が使えない路面なので、歩いて出発。久々に待ってましたとばかりに大活躍した長靴は、担当エリアだった新宿駅のコインロッカーへ。この業務は何かしら想定外のハプニングが起こるのですが、この日はバスもお客様も時間通りに来てくれて無事にスタート地点までお連れできた時はほっとしました。しかし、これはまだまだ長い長いデビュー日の序章。

午後のツアー前にけっこうな体力を消耗したので、今だから言えますが… カプセルホテルで身体を休めつつ昼食までスクリプト(原稿)を読み込み本番へ。ちなみに、通訳ガイドは、事前に原稿が用意されている訳ではないので、全て自前で準備をしメモライズ(暗記)しておく必要があります。

昼食後、なんとか無事にツアーデビューを果たし、その後はお世話になった社員さんの送別会に参加させていただき、さらには同期のガイド仲間とファミレスで語りタイム。コインロッカーの長靴は諦め、地元の最寄り駅到着は0時過ぎ。電車で安堵感や達成感に浸った後に、地下鉄の階段を上がりながら…「そうだ、今日(正確には昨日)は、自転車ではなく歩きだったんだ~」という現実に直面。滑らないように(ガイドだけではなく徒歩の方も)気をつけながら、通常の2倍の時間をかけての帰宅。

それでもまだ終わらないのが、私のデビュー日。翌朝のピックアップ業務の準備がまだだったことに気づき、お客様に手渡すカードに手書きでの記入作業をするのにプラス30分ほど。さすがにシャワーは浴びましたが、興奮状態ですぐには寝つけず、1時間ぐらいたった3時ごろに就寝。ちょっと仮眠し、5時ごろに起床。再び、雪と氷の張った道のりを足元に注意しながら滑らないように歩きつつ、ピック業務へ… という、自分にとってはいろんな意味で、「その後のマイルストーンになる一日」でした☆

長文をお読みくださり、誠にありがとうございました!! 


新・イングリッシュプロジェクト 主宰
新・全国通訳案内士レボリューションJGR ファシリテーター
全国通訳案内士(英語)東京都登録番号 第EN04831号
東京シティガイド(TCVB ゴールドバッジ認定)
英語学習コンサルタント・英語コーチ
C&L Academy(シーアンドエルアカデミー)代表
相澤 誠(あいざわ まこと)